ハチ張りや絶壁頭は良くなります。
頭の形は生まれつきだ、歪んだものはどうにもならない、という考えは思い込みです。
その思い込みがある限りは、意識が歪みに向いている限りは頭の形はそのままです。
どうしたら頭の形が変わるのでしょうか。
よく受ける質問
先日施術を受けられた方から
「顔より、頭の形が気になります。
頭のハチが張っていて、頭が大きく見えるのがイヤなんです。
頬も横に広がっていて、前にも出っ張って顔が逆三角形に見えるんです。
ハチと頬を美容整形で削ったら顔は小さくなると思いますか?」
とご質問をいただきました。
そのご質問に対して私は
「ハチ張りを引き起こしているのは硬くなった筋肉です。
その筋肉が頭蓋骨をも変形させてしまうのです。
なぜ筋肉が硬くなるのかというと、身体の使い方を間違っているからです、つまり身体の使い方の癖があるということです。
整形でメス入れなくても、ハチ張りを引き起こしている筋肉にアプローチして、正しい動きを筋肉にインプットさせて、硬くかたまっているねじれた筋肉をほどくようにゆるめていけば、
骨は本来のあるべき場所に戻り、形に戻り、頭はもともと球体なので、丸く小さくなっていきます。
ハチ張りの部分も ハチがどこにあったのかわからないぐらいになっていきます。
頬骨も身体が本来の動きを思い出して、身体の中に広がり(空間)が生まれ、骨という柱が足裏から頭頂に突き抜けるように安定すると、カカト、骨盤、肋骨、肩甲骨、後頭骨は矯正されているということになるので、
頬骨は自然と内側に(鼻側に)動いて正しい位置に戻り、筋肉の硬さ・厚みもとれるので、頬幅も、頬の出っ張りも、頬の高さや前後の左右差も解消されて、目で見た感じや触ってみた時、変化がよくわかります。」 とお答えしました。
ハチ張りに関して。
2年前、わたしも右のハチだけが異様に張っており、頭も右側だけが大きくて、左側はペタンコで、イビツな長い頭の形でした。
ハチの部分が角みたいに尖がってたんですね。
正面、後ろから見た時に、頭の上の方が横に広く大きく見え、頭が長く見えます。
さらには、後頭部はペタンコになっていて、頭蓋骨本来の球体ではなくなっている。
ですが、全身のそれぞれの筋肉に本来の動きを思い出してもらうようにインプットしていきながら、同時進行で筋肉をゆるめ、骨格が矯正されていくと、頭には奥行きが戻ってきて、後頭部が丸くなってきます。
ハチが張っている時の頭蓋骨周辺の筋肉や骨はどうなっているのか?
たとえば、咀嚼筋である咬筋。
ぎゅーっと、食いしばってみると、もう一つの咀嚼筋である側頭筋がぴくぴく動くのが感じられると思います。
咬筋~側頭筋につながりがあるのを実感しやすいところです。
寝ている時の歯ぎしりや無意識でしてしまう食いしばりによって、咬筋はだんだんと縮んで硬くなって、厚みが出てくる。
それがエラ張り、ですね。
フェイスラインが四角く見えてしまいます。
エラが張る、頬幅が広がる、ハチが張る、はセットで表面化することが多いのです。
さらには、目の下がクマっぽく見えたり、くぼんだり、鼻が低くなって顔の幅が広がっていきます。
筋肉は連動してつながっている、ということがよくわかります。
ほかの例をあげると、ずっとPCとかスマホを見ていて側頭筋あたりが、キューっと締め付けられるような感覚になったことありませんか?
側頭筋が緊張したり、疲労したりすると硬く縮んで厚みが出て、圧がかかったように感じることもあります。
酷い時には頭痛が起きます。
この側頭筋もハチ張りに大きく影響してくる。
あとは、首や肩もずっと緊張し続けている状態だと首こり、肩こりが起き、ずっしり重い感じがしますね。
偏頭痛で悩んでいる方は、首に強いコリがある可能性があります。
この首こり、肩こりも、ハチ張りを生み出してしまう大きな原因の一つです。
首がこってくると、首と後頭部の境目あたりが石のようにカチカチになってきます。
首は下から頭蓋骨や顔を支えており、頭蓋骨や顔が首の上にバランスよく乗っかっていないと後頭筋が影響を受けて硬くなり、後頭部を押し潰してしまう。
そうなると後頭部が平たくなり、側頭筋は厚みが出てしまい、ハチの角が発生します。
ハチ張りや絶壁頭の本当の原因
ハチが張るのは、身体の間違った使い方による筋肉の緊張が原因です。
頭蓋骨が動くようにするには、咬筋や側頭筋をゆるめることも必要ですが、そもそも食い縛ってしまう立ち方や歩き方になってしまっていることに気づくことです。
間違った身体の使い方で形状記憶されている筋肉や骨格は正しい身体の使い方を知り、身体感覚を取り戻すための意識を持つことで、想像されている以上にすぐに改善していきます。
頭の形がイビツだとか、顔の歪みなどの悩みについて深刻に考えてしまいがちだと思います。
なんか難しそうに感じてしまいますね。
見た目だけに注目して形だけを変えようと何かを施しても、根本原因を見ないでうわべだけの現状をどうにかしても、また戻ります。
なので、歪みが出ない身体をお客さまと一緒に作り上げていきます。
施術を受けなくても、身体を正しく使えれば歪みません。
もちろん頭蓋骨やお顔もです。
私たちの肉体は高機能であり、高性能。
ものすごい能力が潜在しています。
歪みがあることによって、その能力が発揮されないのは本当にもったいないこと。
あらゆる身体の歪みも痛みも、心の悩みも身体と繋がっています。
ハチ張りをどうにかしたい、頭の形を整えたいというお客さまがほとんどですが、どんな悩みでも身体からの声を拾ったということ。
身体を見直すタイミングにあるということ。
見直す必要があるから、「歪み」という形で今教えてくれてるんですね。
歪みというものを悪者扱いをせず、教えてくれてありがとうという感謝の気持ちを持ち、労り、本気で向き合えば、身体はすぐに応えてくれます。
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